GOSPEL ゴスペル
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奴隷として虐げられてきた黒人たちの叫びから生まれ、黒人キリスト教会を中心に宗教音楽として発展してきたゴスペル。日本には1988年のミュージカル『Mama,I Want to sing』や、1993年の映画「天使にラブソングを…」をきっかけに広まり、現在では各地でゴスペルコンサートやゴスペルを習える音楽教室が多く開かれ、日本のゴスペル人口は約20万人もいる。しかしその9割以上は、キリスト教徒ではないノンクリスチャンだと言われている。日本のゴスペルの礎を築いた淡野保昌、亀渕友香、ラニー・ラッカーら国内のゴスペル指導者や、アルバム『カーク・フランクリン&ザ・ファミリー』でゴスペル界初となるグラミー賞を受賞したカーク・フランクリン、キリスト教伝道師フランクリン・グラハム師へのインタビュー、国内最大のゴスペルイベントYOKOHAMAゴスペルフェスティバル横濱ゴスペル祭や仙台ゴスペル・フェスティバルなど日本各地のイベント・コンサート、日米の教会への取材を行い、なぜ日本で広くゴスペルが親しまれるのか、ゴスペルという切り口から今の日本を見つめる。